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アメーバ 経営

2017年10月21日


・日本航空を再生させた全員参加の経営管理の仕組み

アメーバ経営とは、京セラの稲盛名誉会長が創業した零細中小企業が中堅企業へと成長発展する中で、

お一人で全部門の面倒を見ていた際、毎日激務に追われ、苦心の末編み出した経営管理手法です。

 

・全員参加経営と経営者意識を持った人材の育成

弊社の例でアメーバ経営を説明したいと思います。今から10年位前に見よう見真似でアメーバ経営を始めました。

まず、収支をはっきり分かる小集団、①賃貸業務②売買業務③管理業務④更新業務⑤リフォーム業務、の5部門に分けました。分けるポイントは売上と経費がはっきり掴めることです。「売上は最大にすること、経費は最小にすること」というのが各アメーバに与えられた大きな使命です。

経営の要諦と言われる、使う経費は通常の勘定科目の倍以上の項目に分けて詳細に記録し、経費の問題点を確認できるようになっています。もしマイナスになった場合、問題点を容易に探し出せるのです。この為、各アメーバの責任者はまるで中小企業の社長と同じよな考え方を持つようになります。経営を任せることによって経営意識を持った人材が育成されてくるのです。そして数値管理は、家計簿のようなキャッシュベースに基づいた収支計算書を作成し、「時間当たり採算表」で評価します。これは利益を労働時間で割ると時間当たりの採算額が算出出来るのです。常に採算額が3000円を超えるようなアメーバは、とても優秀と言えます。

そして、忘れてならないのは、社員一人一人が経営者と同じ思いを共有するための「京セラフィロソフィ」です。人の心をベースとした経営です。人の心は移ろいやすいものですが、ひとたび強固な絆で結ばれれば、これほど頼りになるものはないのです。心の分野の在り方は、時間をかけて実践しないと簡単に学ぶことはできませんが、弊社でも一生懸命学んでおります。

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