実質利回りを重視!
不動産の価格は金融政策によって上がったり下がったりします。
アベノミクスでは金融超緩和ということから、金融機関は不動産購入に対して融資を拡大しています。
不動産購入が活発になるとじわりじわりと不動産価格が値上がりしてきます。収益不動産に関しては、賃料収入が変わらないにもかかわらず売却価格が上がるわけですから利回りが悪くなります。数年前のデフレ時代に実質7%くらいで購入できた物件が5%でも購入できないという現象が生じてきます。
こんな時は、購入をせず様子を見るに限ります。株も不動産もピークで買ったら後の損失が明らかです。
一般の方はご存じない方が多いと思いますが、最近では東京地方裁判所の不動産競売が加熱しています。不動産競売は、住宅ローンが払えなくなったとか、自宅を担保にした事業に失敗したなどの理由から、融資した金融機関が申し立てて行なわれます。最低売却価格が市価の3割は安いとあって、最近では不動産業者だけでなく一般の方が入札に参加し、間口が広がる傾向にあります。
競売が一般の物件と違うところは、買う前に部屋に入って調べることができない、ローンは使いにくいなどがあります。また第三者が占有していて落札してから苦労するケースもあります。最近の加熱により、競売物件の割安感も以前ほどではありません。
割安に思える物件に対しても、実質利回りを算出して冷静に評価することが大切です。投資物件に興味のある方、ぜひご相談下さい。