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練馬区の豪雨対策について

2024年12月1日


※この記事はにしむら新聞2024年10月号に掲載された内容となります

8月末から9月にかけて発生した台風10号は、ランニング並みのゆっくりとした進行速度中心から離れた地域にも大雨をもたらしたことで、専門家から「これまでの常識と異なる台風だった」と言われています。大量の雨により大規模な土砂崩れや河川の氾濫が起こりました。また頻繁に発生するゲリラ豪雨でも、河川の氾濫(外水氾濫)に加え、近くに河川が無いために堤防の決壊や越水の心配もないはずの市街地で、猛烈な雨に排水が追いつかず、マンホールや側溝から水が吹き出し浸水する『内水氾濫』が報道されています。武蔵野台地上にあるため地震に強いと言われている練馬区ですが、浸水についてはどうでしょうか。

区内には複数の中小河川が存在していますが、白子川には地下調節池が設置されており、豪雨により溢れそうになる水位を逃して河川の氾濫を防いでくれています。白子川調節池は、石神井川から白子川まで3.2キロにわたる地下トンネルで、2017年に完成しました。直径10mで、川が増水した際にはプール700杯に相当する約21万立法メートルの水をためることができます。実際に、2019年の東日本台風では、約18万立法メートルの水をため込み、石神井川の下流では水があふれる被害はありませんでした。東京都は調節池同士をつなげる地下河川の事業化を検討し、下水局では雨水管や貯留管を整備するなど、各方面からも練馬区では豪雨対策が進められています。

 

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