共同住宅における火災時の避難を容易にするために、1階の住戸の避難経路として窓先空地1.5m~4m(東京都)という規定があります。
最も厳しい窓先空地制度を実施しているのが東京都で、東京都建築安全条例においておよそ次のようなルールを設けております。
1.共同住宅の住戸の床面積の合計に応じて、以下の幅員の窓先空地が必要となります。
1)マンションの場合
200㎡以下のもの:窓先空地1.5m
200㎡を超え、600㎡以下:窓先空地2m
600㎡を超え、1,000㎡以下:窓先空地3m
1,000㎡を超えるもの:窓先空地4m
2)アパートの場合
100㎡以下のもの:窓先空地1.5m
100㎡を超え、300㎡以下:窓先空地2m
300㎡を超え、500㎡以下:窓先空地3m
500㎡を超えるもの:窓先空地4m
2.上記住戸の床面積の合計には、道路に直接面する窓を有する共同住宅の住戸は算入しないものとします。例えば、1階の全住戸を道路に面する窓を持つ構造とすれば窓先空地の規制は適用されません。